- ホーム
- 大腸疾患
便の異常やお腹の不調はサインかも?知っておきたい大腸疾患
食べたものを消化・吸収し、水分を抜き取って便として体外へ排出する役割を担う大腸。この大腸に何らかの異常が起こり、炎症や腫瘍、機能的なトラブルが生じる病気の総称を「大腸疾患」と呼びます。
大腸疾患には、日々のストレスが原因となる機能的な問題から、放置すると命に関わる大腸がんまで、さまざまな種類が存在します。「たかが便秘」「ただの下痢」と軽く考えていた症状の裏に、治療が必要な病気が隠れていることも少なくありません。ご自身の便の状態やお腹の感覚は、腸の健康状態を知るための重要なバロメーターなのです。
こんな気になる症状はありませんか?
- 便秘と下痢を交互に繰り返している
- 便に血が混じる、トイレットペーパーに赤い血がつく
- 便が細くなった、スッキリ出切らない感覚(残便感)がある
- 慢性的な腹痛やお腹の張り、ゴロゴロとした違和感がある
- 白っぽい粘液のようなものが便に付着している
- ダイエットをしていないのに、急に体重が減った
- 原因不明の貧血や立ちくらみを指摘された
代表的な大腸疾患の種類と特徴
大腸がん・大腸ポリープ
大腸の粘膜にできる腫瘍(イボのような出っ張り)を「大腸ポリープ」と呼びます。ポリープ自体は良性であることが多いですが、一部のポリープは放置すると時間をかけて悪性化し、「大腸がん」へと進行するリスクを持っています。
大腸がん・大腸ポリープの最も恐ろしい点は、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。進行して腫瘍が大きくなると、便の通り道が狭くなって便秘になったり、便が擦れて出血(血便)したりするようになるため、ポリープの段階で内視鏡を使って切除することが大腸がんの有効な予防につながります。
炎症性腸疾患(IBD:潰瘍性大腸炎・クローン病)
免疫機能の異常などが原因で、大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍(ただれ)ができる病気です。代表的なものに「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」があり、どちらも国の指定難病に定められています。
腹痛や激しい下痢、血便、発熱などの症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。完治させることは難しいものの、適切なお薬で炎症を抑えることで、健康な方と同じように日常生活を送ることが可能です。
大腸炎(感染性大腸炎・虚血性大腸炎など)
細菌やウイルスの感染によって急激な下痢・嘔吐・腹痛を引き起こす「感染性大腸炎」、大腸へ栄養を送る血管の血流が一時的に滞ることで、突然の強い腹痛と血便に見舞われる「虚血性大腸炎」などがあります。
過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群とは、大腸カメラなどの検査を行っても、腸の粘膜に炎症や腫瘍などの異常は見つからないにもかかわらず、慢性的な下痢や便秘、腹痛を繰り返す病気です。
腸は「第二の脳」と呼ばれるほどデリケートな臓器であり、緊張や不安、過労などの精神的ストレスが自律神経を乱し、腸の働きを過敏にさせてしまうことが主な原因。投薬による治療に加え、ライフスタイルの見直しで症状をコントロールしていきます。
大腸憩室炎・憩室出血
大腸の壁の筋肉が弱くなり、腸の内圧が高まることで、壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出したものを「憩室」と呼びます。加齢や便秘などが原因で形成されます。
憩室があるだけでは無症状ですが、このくぼみに便が溜まって細菌が繁殖し、炎症を起こすのが「憩室炎」です。また、憩室内の血管が傷ついて突然の大量出血を起こす「憩室出血」を招くこともあり、その場合は速やかな止血治療が必要となります。
大腸疾患のリスクを高める原因・生活習慣
| 食の欧米化 | 肉類や高脂肪な食事の摂りすぎ、食物繊維の不足は、腸内環境を悪化させ、便秘や大腸がんのリスクを高めます。 |
| 過度な飲酒と喫煙 | アルコールの多量摂取やタバコは、腸の粘膜を刺激し、がんの発症リスクを上昇させることが分かっています。 |
| 運動不足と肥満 | 運動不足や肥満は、腸の動き(ぜん動運動)が鈍くなり、便秘を引き起こしやすくなります。 |
| 過度なストレス | 過度なストレスは自律神経のバランスが崩れ、過敏性腸症候群(IBS)などを引き起こす引き金となります。 |
大腸疾患の診断と治療アプローチ
大腸疾患の診断には、血液検査や便潜血検査(検便)、腹部エコーなどを用いますが、最も推奨される診断方法は「大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)」です。
直接カメラで腸内を観察することで、ポリープやがん、炎症の有無を正確に見極めます。当院では、検査中に切除可能なポリープを発見した場合、その場で日帰り手術(ポリープ切除)を行うことも可能です。
病気が確定した後は、患者様の症状やライフスタイルに合わせ、整腸剤や抗炎症薬を用いた内服治療、生活習慣の改善指導などを丁寧に行います。より高度な手術が必要な大腸がんなどの場合は、速やかに連携する専門病院へご紹介し、スムーズに治療を引き継ぐ体制を整えていますのでご安心ください。
症状がなくても「大腸カメラ検査」による早期発見を
大腸がんやポリープは初期症状がほとんどありません。「血便が出た」「お腹が痛い」と気づいてから受診したのでは、すでに病状が進行しているケースも多いのです。だからこそ、40歳を過ぎたら何も症状がなくても一度は大腸カメラ検査を受けていただくことが大切です。
広島市西区で大腸疾患に対応しているクリニックをお探しの方へ
お腹の不調や便の異常は、一人で悩んでいても解決しません。当院では、「大腸カメラは痛そう」「おしりを見られるのが恥ずかしい」といった患者様の不安を和らげるため、内視鏡検査の際に鎮静剤を用いて痛みに配慮しています。患者様のお気持ちに寄り添い、先進的な設備と専門的な知見でしっかりとサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

082-507-1555
WEB予約