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おしりのトラブルの代表格「肛門の3大疾患」とは?

肛門周辺のトラブルの多くは「いぼ痔」「切れ痔」「あな痔(痔ろう)」のいずれかであり、これらは「肛門の3大疾患」と呼ばれています。
しかし、おしりに違和感をもたらす病気は、決して痔だけではありません。一見すると痔によく似た症状であっても、実はまったく別の原因が潜んでいるケースもあります。このページでは、痔以外に考えられる主な肛門疾患について詳しく解説します。

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痔以外の主な肛門疾患

肛門掻痒症

概要・特徴 肛門の周辺に強い「かゆみ」が生じる病気です。夜間や入浴後など、体が温まったときにかゆみが強くなる傾向があり、無意識に掻きむしってしまうことで皮膚がただれ、さらにかゆみが増すという悪循環に陥りやすくなります。
原因 排便後におしりを強く拭きすぎたり、温水洗浄便座で過剰に洗いすぎたりすることによる皮膚のバリア機能低下が主な原因です。その他、カンジダなどの真菌(カビ)の感染、汗による蒸れ、ストレスなどが引き金となることもあります。
治療法 まずは過剰な洗浄を控えるなどの生活習慣の改善(正しいメンテナンス)をご案内します。その上で、炎症やかゆみを抑える軟膏を処方します。真菌が原因の場合は、専用の抗真菌薬を使用します。
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肛門周囲膿瘍

概要・特徴 肛門の周辺が赤く腫れ上がり、ズキズキとした激しい痛みや、38度以上の発熱を伴う病気です。「あな痔(痔ろう)」の前段階にあたり、進行すると皮膚が破れて膿が出ることがあります。
原因 直腸と肛門の境目にある小さなくぼみ(肛門小窩)に、下痢便などの細菌が入り込んで感染し、化膿して膿が溜まることで発症します。免疫力が低下しているときに起こりやすくなります。
治療法 抗生物質の内服では十分に治まらないことが多く、局所麻酔をして皮膚を少し切開し、溜まった膿を外に出す処置(切開排膿)が必要です。膿が出ると痛みや熱は劇的に和らぎますが、後にあな痔(痔瘻)へと移行する可能性が高いため、継続的な経過観察が重要です。

尖圭コンジローマ

概要・特徴 肛門の周辺や性器にイボのような突起物が複数できる病気です。初期は痛みやかゆみがないことが多いですが、イボがカリフラワー状に増殖して大きくなると、排便時の違和感や出血を伴うようになります。
原因 主に性行為などを通じて、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することが原因で発症します。
治療法 塗り薬による治療のほか、イボの数が多い場合や大きい場合は、局所麻酔下で電気メスなどを用いて切除・焼灼する外科的治療を行います。再発しやすいため、根気強く治療を続ける必要があります。

スキンタグ(肛門皮垂)

概要・特徴 肛門の出口付近にできる、たるんだ皮膚のヒダのことです。痛みや出血などの症状は通常ありませんが、排便後に汚れが拭き取りにくくなったり、下着と擦れてかゆみの原因になったりすることがあります。
原因 外痔核(肛門の外側のいぼ痔)が腫れた後や、切れ痔による慢性の炎症、女性の場合は妊娠・出産時のいきみなどによって皮膚が伸び、腫れが引いた後にたるみとして残ってしまうことが主な原因です。
治療法 良性の皮膚のたるみであるため、日常生活に支障がなければ放置しても問題ありません。しかし、美容的な観点から気になる場合や、衛生面でかゆみを繰り返す場合には、日帰りでの切除手術によってきれいに取り除くことが可能です。
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直腸脱

概要・特徴 排便時などに、直腸(大腸の終わりの部分)の粘膜が裏返るようにして肛門から外へ飛び出してしまう病気です。いぼ痔の脱出と似ていますが、筒状に大きく脱出するのが特徴です。
原因 加齢に伴って骨盤底筋(骨盤の底で臓器を支える筋肉)が緩むことや、長年の強いいきみなどが原因とされています。ご高齢の女性の患者様に比較的多く見られます。
治療法 飛び出した部分を指で押し戻すなどの対症療法では根本的な解決にはならず、基本的には緩んだ筋肉や靭帯を補強・固定する手術療法が必要となります。

血栓性外痔核

概要・特徴 肛門の出口付近(外側)にパチンコ玉から親指大の硬いしこりができ、激しい痛みを伴うのが特徴です。
原因 排便時の強いいきみ、重いものを持ち上げたとき、長時間同じ姿勢で座り続けたこと、あるいは体の冷えやストレスなどが引き金となり、肛門の縁の血管が切れて血栓ができることで発症します。
治療法 軟膏や鎮痛剤を使用し、お風呂で温めるなどの保存的治療で、数週間かけて血豆を徐々に吸収させて治すのが一般的です。痛みが非常に強い場合や血豆が大きい場合は、局所麻酔をして小さな切開を加え、血豆を取り除く簡単な日帰り処置を行うこともあります。
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恥ずかしいから…と我慢しないで!受診の目安

  • 排便時に出血がある、血がポタポタと垂れる
  • おしりに強い痛みや腫れ、熱を持ったしこりがある
  • 肛門から何か飛び出している感覚がある
  • おしりの周りが常にかゆい、分泌物で下着が汚れる

単なる痔ではない可能性も。「肛門がん」や「大腸疾患」との関連性

肛門の疾患で最も気をつけなければならないのは、「いぼ痔だと思って放置していたら、実は別の重大な病気が隠れていた」というケースです。例えば、排便時の出血や肛門の違和感は、大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)、あるいは稀ではありますが肛門がんのサインである可能性も否定できません。

当院は肛門外科だけでなく、消化器内科・内視鏡内科としての専門性を兼ね備えています。症状に応じて精度の高い「大腸カメラ検査」を実施し、大腸疾患が隠れていないかをしっかりと見極めた上で、安心かつ適切な治療方針をご提案しています。

おしりのデリケートなお悩みは広島市西区の当院へご相談ください

おしりの病気は誰にでも起こりうる身近なトラブルです。「恥ずかしい」というお気持ちから受診をためらう患者様が多いですが、早めに治療を開始すれば、負担が少ない方法で改善が見込めるケースが少なくありません。
広島大腸肛門クリニックでは患者様のプライバシーを尊重した温かい診療を心がけていますので、おしりの違和感やトラブルにお悩みの方は、どうぞ安心して当院のドアを叩いてみてください。

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